みじんこダイアリー

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安浦

 

横須賀の旧色街・安浦

県立大学駅(旧京急安浦)から海岸に向かってあるく。国道16号線を渡った向こうが、それである。こちら柏木田遊郭とは違って私娼街だったらしい。

 

ひっそりとした住宅街のなかに、それらしい建物がちらほら

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きれいな区画に、中低層の建物が並んでいるだけで、独特の雰囲気はそこまでありません。気に留めなければただの住宅街といったところ。

 

私娼街と言いながら、整理された区画に、路地も比較的ゆったりとしているのは、埋立地だからだろうか。横須賀の一帯はもともと、ほとんど崖っぷちで、海岸ちかくの低地は埋立られたものである。

 

安浦が埋め立てられる前の海岸線

「公郷」の地名が読み取れる。(関東迅速測図)

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埋立後

埋立事業を手掛けた安田不動産の「安」と、港の意である「浦」から「安浦」の地名が生まれる。国道16号線より丘側のうねうねとした道が、かつての海岸線か。

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平成4年完成「よこすか海辺ニュータウン

マンションにショッピングモール、大学キャンパスと大型施設が立ち並ぶ。

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こうしてみると境界が一目瞭然。

 

暗渠編

カフェー街の中で、水路が顔を出しているのを見つけた。

(水は流れていない)フェンスの向こうで、物置になっている。

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ストリートビューより。

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こちら側は、暗渠になっている模様。

国道16号線までは、コンクリートで後から埋めたような跡があった。

さらに山側に遡ってみる。

 

信号機うしろの、低層の建物。これだけ見ると特に何も気づかないが…

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同じ奥行きの低層の建物がずーっと続き…

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怪しくなってくる。

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水路キタ\( 'ω')/

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水路用地のため立入禁止…!

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覗き込んではみたが水は流れておらず、この先はかなり幅が狭くなっている様子。

反対側からは見ることができず、この地点が遡行の限界。

 

 

 

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航空写真で見ると、

ここだけ明らかに間口が狭いのが並んでいるね!

 

おそらくここを埋め立てたときに整備した排水路なのだろうが、

経緯はよくわからず、いつ頃から上に建物を乗せたのかも分からずw

現在も雨天時は水を流すのだろうか…