みじんこダイアリー

古地図と珈琲と小鳥と。

熱海散策 1

熱い海 と書いて あたみ。

湧き出た湯がそのまま海に流れ込むこの土地にはぴったりでわかりやすくて、いいなあ、熱海。

 

一年ほど前に初めて温泉旅行で訪れた際には、あまりの寂れ具合にショックを受けたのだが、今回はその街並みを目当てに。

 

熱海はとても古い温泉地らしく、平安末期には集落があったとか、徳川家康が湯治にきたとか言われている。

 

山に囲まれ、海岸線が近く、川が三本。独特の地形ですが、昔から変わってないみたい。(地図下部のでっぱりは埋立地ですね)

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戦後〜バブル期に栄えたであろう繁華街は、海岸近くの渚町、国道を挟んだ銀座町と中央町である。

ちなみに地図右下の端あたりからロープウェイに乗ると秘宝館と熱海城

 

JR熱海駅を降りて、仲見世を降りていく。熱海で観光客がわさわさしてるのはここだけと言っていい。

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あちこちにかなり古いと思われるビルがゴロゴロしていて、しかも熱海の急な坂道にへばりつくように建っている。どこも二階以上が今も使われているかどうか、怪しいけど…

 

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商店街の途中、道にめっちゃからすみ干されててワロタ。豪快。

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この眺めすごく熱海っぽいのに、老朽化したニューフジヤホテルの建物がなかなか。現在の経営は伊藤園伊藤園といい大江戸温泉といい、歴史ある温泉街のはずが気づいたら外資ばかりという。そのまま廃墟化するよりはマシか…。

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中央町から見ようと思っていたため、熱海銀座は一旦スルーして進む。銀座町のあたりは割と道が広く、ひらけて見えるのだが…

 

糸川べり

川を越えると、中央町に突入。赤線があったというところ。

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寂れたとか、荒んだといった雰囲気を通り越して、街としては生気がありません。荒れているわけではなく、もう普通の住宅なんでしょうね。

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カフェー建築って装飾が凝ったものが沢山ありますけど、当時の印象はどんなものだったのでしょうか。ラブホテルの珍建築とメンタリティは同じなのかな…

 

千笑さんには会えませんでした。熱海に限らず、ここ数年で解体されてしまったものってすごく多いのかもしれない。思い立ったが吉日である。

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ぽっかり。

 

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ここが歓楽街だったことを確かに物語っている、ラブホテルの跡。

 

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日が暮れても誰もいませんでした。

 

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この配車センターを見たとき「は?!?」ってなりました。一階をぶち抜いたのでしょうか。なんなのでしょう。

 

 

この先に寿司孝さんがあります。大将はぱつきんバンドマンです。気取らないまちのお寿司やさんですが、コスパよし味よし人柄よし、握りのコースなのに小鉢とか出てきます。たのしい。

 

応援する気持ちをこめて、ご紹介。